2026年6月8日、創造表現コース有志生徒14名が約8カ月にわたり制作に取り組んできた「原爆の絵」の完成披露会が執り行われました。
「次世代と描く原爆の絵」の取り組みは、広島で美術を学ぶ私たち高校生が、被爆者である証言者の方々と共に原爆投下当時の様子を絵にすることを通して、原爆の記憶を未来へと繋いでいくことを目的としています。参加した生徒たちは、一人ひとりが「この記憶を未来に残したい」という強い使命感を胸に、日々キャンバスに向き合ってきました。
私にとって「原爆」という存在は非常に心が痛むものであり、正直なところ、制作中に精神的な辛さを感じる瞬間もありました。しかし、証言者さんの「二度とこんなことを起こしてはいけない」という強い思いが常に私の背中を押してくれました。私自身が抱く原爆への恐怖心、そして小学生の頃に平和活動で学んだ戦争や原爆に関する歴史を、これからの時代を生きる人々に記憶として語り継いでいきたい、その一心で制作に励みました。
私が原爆の絵を制作した証言者の廣中正樹さんは、原爆投下当時の情景を「人間の生き地獄」と言い表されていました。全身大火傷を負い痛ましい姿となった被爆者の方々が「自宅へ帰りたい」「家族に会いたい」という一心で懸命に歩いておられる様子を描くことは、本当に心苦しい作業でした。この絵を描くに当たって私の家族にモデルになってもらったこともあり、「もし、この場にいるのが自分だったら、自分の家族だったら…」と想像せずにはいられませんでした。
私は、原爆の記憶をしっかり将来に残していくためには、言葉だけでは伝えきれない、この「絵」のような発信方法が重要だと感じています。絵であれば、言葉の壁を超えて、小学生や幼稚園生のような小さな子どもたちでも当時の情景を思い浮かべることができます。この「絵」という発信方法を通じて、より多くの世代へ、そしてより多くの国や地域の人々へこの光景が伝わり、一人でも多くの方が平和について考えるきっかけになることを心から願っています。
この度完成した原爆の絵は、6月13日に開催された本校の文化祭でも一般公開され、多くの来場者の方々にご覧いただき、制作者である私たちもギャラリートーク(作品解説)を行いました。
また、8月6日から19日まで広島国際会議場で開催される「高校生が描いたヒロシマ 原爆の絵画展」において一般公開された後、広島平和記念資料館に寄贈されます。8月6日にも私たち原爆の絵制作者が作品解説を行います。ぜひ多くの方にご覧いただき、私たち、また証言者さんの平和への想いが多くの方に届けばと思います。
創造表現コース2年 持田
















