この度、基町高校創造表現コースによる「原爆の絵」の取り組みが「第37回谷本清平和賞」を受賞し、11月16日には広島YMCA国際文化センターにて受賞式が行われました。12名の証言者さんや多くの関係者の方の立ち合いのもと、校長、原爆の絵を制作した生徒たち、共に絵を制作した証言者の瀧口秀隆さんがスピーチを行い、高校生の原爆の絵の活動について広く深く知っていただける機会となりました。
広島市立基町高等学校では2007年度より継続して広島平和記念資料館主催事業「次世代と描く原爆の絵」に有志生徒が制作ボランティアとして参加し「原爆の絵」の制作を行っており、2025年夏までに222点の絵が完成しています。原爆の絵は、被爆者の方が証言活動を行う際、言葉だけでは伝わりにくい場面や状況を少しでも理解しやすいように絵画として表現するもので、完成した原爆の絵はそれぞれの証言者が修学旅行生などに被爆体験を話す際に使われています。
生徒たちは被爆者の言葉に真摯に向き合い、資料を集め、実際にその場に赴くなどして、約8ヶ月をかけて1枚の絵を完成させます。聞いては描き、また分からないことを聞いて、少なくとも10回、多い場合は20回もの打ち合わせを繰り返し、被爆者の記憶の中の光景に迫ります。
原爆の絵の活動は、当時の光景を絵に描くことだけが目的ではなく、絵を描くことで高校生たちが当時について知り、被爆者の願いをもまた次世代へと繋げていく活動です。被爆80年を迎え、年々語れる被爆者の方が少なくなる中、今後も可能な限り当時の様子を絵に描き、描いた絵と共に、絵を描いた高校生たち、また卒業生たちがこれからも被爆者の平和への想いを伝え続けてまいります。
(創造表現コース 原爆の絵担当)















