「天皇盃 第30回 全国都道府県対抗男子駅伝」折り鶴を再利用したトロフィーの制作・表彰式に参加しました

2025年1月19日(日)に開催された「天皇盃 第30回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」の優勝チーム並びに入賞チームに贈られるトロフィーを創造表現コース生徒2人がデザインし、有志生徒と共に制作しました。

この取組みは大会のメインスポンサーである大創産業との協働によるプロジェクトで、今年6年目を迎えます。トロフィーは、昨年の10月ごろから構想を始め、創造表現コース20期卒業生の横山栞央さん(東京造形大学4年生)にサポートして頂きながら制作を進めてきました。

トロフィーは平和への願いを託していく思いを込め、たすきをイメージして造形しました。また、開催地である広島にちなみ、縁起の良い錦鯉をモチーフに赤・黒・白の3色のタイルを組み合わせてモザイクアート風に仕上げています。赤と黒のタイルは陶器で作り、白のタイルは平和記念公園の「原爆の子の像」に捧げられた折り鶴を広島市から提供いただき、ジェスモナイトという水性樹脂に混ぜて作りました。

また、平和を象徴する鶴をイメージして新たにマークをデザインしました。トロフィーを入れる折り鶴再生紙の箱に箔押しをしていただいたり、土台となる粘土に別の粘土を嵌め込む象嵌(ぞうがん)という技法でタイルを作り、トロフィーの背面を飾っています。

一番大きい優勝トロィーの中心には、選手がゴールテープを切る瞬間を陶器で表現しました。入賞トロフィーには、7区間でたすきをつないでいく選手の絆をイメージした円形のマークを、陶器に一つずつ絵付けをして表現しました。

大会当日はトロフィーを制作した生徒2人が表彰式に招待していただき、アテンドスタッフとして登壇しました。レースのスタートとゴールの様子を実際に見届け、選手の皆さんのレースへの思いや、大会が開催されることを待ち望んだ広島の街の人々の熱気に触れることができました。

広島国際会議場で行われた表彰式では、駅伝のメインスポンサーである大創産業(DAISO)の社長さんにトロフィーを手渡し、優勝チーム及び入賞チームの選手へ渡されました。トロフィーの制作から選手の皆さんに贈られるまでを見届けることができ、大変貴重な経験となりました。

「3ヶ月間にわたり一生懸命制作したトロフィーを、選手の皆様の手に渡すことができ、大変嬉しく思います。特に、入賞トロフィーが地元、広島県のチームに渡る瞬間に立ち会うことができて印象深かったです。」(創造表現コース2年 森宅)

「選手の皆様の走る姿を間近で観戦し、その力強さに強く心を動かされました。表彰式ではトロフィーの授与をお手伝いさせていただき、トロフィーと共に私たちの感動を選手の皆様に贈ることができ、とても嬉しく思います。」(創造表現コース2年 山道)