第23回全国高等学校ファッションデザイン選手権大会(ファッション甲子園2024)で井野将之賞を受賞しました

授賞式

8月25日日曜日に青森県弘前市で開催された第23回全国高等学校ファッションデザイン選手権大会(ファッション甲子園2024)に出場しました。

全国高等学校ファッションデザイン選手権大会は、次世代の若者の人材育成等を目的とした、高校生のためのファッションデザインコンテストです。
応募したデザイン画をもとに一次審査が行われ、34都道府県95校、1,929点の応募の中から一次審査を突破しました。一次審査通過校は最終審査会までに協力して衣装を制作して、実際に衣装を着てファッションショー形式の最終審査会に臨みます。今年は20都道府県27校34チームが最終審査会に出場しました。

高校生らしい「瑞々しい感性」という大会テーマのもと、私たちは千羽鶴を衣装に取り入れて「かさね」を制作しました。

ゲスト審査員でファッションデザイナーの井野将之さんから賞をいただきました。

最終審査会の様子はファッション甲子園のYouTubeチャンネルにてライブ配信されました。現在もアーカイブ配信でご覧いただけます。

千羽鶴の連なりは人々の平和への願いの連なりです。鶴を一枚一枚開く行為は平和な未来を切り開きたいという思いを、その鶴を重ねる行為は人々の平和への思いが重なることを表しています。

折り鶴の表情の変化と全体のシルエットの美しさを追求しました。

(最終審査会での作品紹介コメントより)

衣装を製作するのは初めての経験でした。ドレスの裾の広がりやウエストの位置、細さ、全体のシルエットの美しさにこだわった型紙を制作しました。型紙制作の知識がほとんど無く、右も左もわからない状態でしたが、何度も試作を作り直し、デザイン画に忠実に制作しました。
折り紙の部分は、折り鶴を一枚一枚開いたものを重ねています。折り鶴の一枚一枚の色が美しく見えるように配色や重ねる枚数、形を工夫しました。

一ヶ月ほどの制作期間を2人で協力し合い、全力で作品と向き合いました。私たちにとって制作した作品を発表し、評価される機会はとても貴重です。そのため、大会で審査員の皆さんに直接講評をしていただいたり、他チームの作品を間近で鑑賞することができ、とても良い経験になりました。どのチームもそれぞれのテーマに合わせて工夫を凝らし、独創的な衣装を制作しており、見応えがありました。また、同世代で同じ夢を持ち、努力する人たちの姿を見てたくさん刺激を受けました。
今回の大会を通してメッセージを服飾に落とし込むことの楽しさを感じ、服飾は表現の手段として用いることができると知りました。この経験をこれからの制作にも活かしていきたいです。

創造表現コース2年 伊藤、川北